リビングダイニングリフォーム

リビングのダクトレール失敗事例5選!よりお洒落にするアイデアをご紹介

2023.7.7

リビング ダクトレール 失敗

部屋をおしゃれにするために欠かせないダクトレール。

あるだけでもおしゃれですし、飾り付けをすればさらに部屋がおしゃれになる代物。しかし、ダクトレールをリビングに設置する際に失敗してしまう方が後を絶ちません。

そこで本記事では、リビングのダクトレール失敗事例と失敗しないようにする方法を解説します。

ダクトレールとは?

ダクトレールとは?

ダクトレールとは、照明を取り付けられるバー状の配線器具です。

別名、「照明レール」や「ライティングレール」と呼ばれます。あらゆる照明を取り付けることができ、部屋をおしゃれに飾ることができます。例えば、ペンダントライトやスポットライトを取り付けることが可能です。

ダクトレールの設置方法

ダクトレールの設置方法は大きく3つに分けられます。

  • 埋め込み式
  • 直付け式
  • 簡易取り付け式

それぞれ解説します。

埋め込み式

埋め込み式は、天井にダクトレールを埋め込む設置方法です。

他の設置方法と違い埋め込まれているためすっきりした印象があり、デザイン性もかなり高くなります。しかし、埋め込むための工事費用やDIYをする際のネックとなってしまうことが多いためあまり採択する方は多くありません。新築・リフォームをする際などに検討したい設置方法です。

直付け式

直付け式は、天井にネジを固定して設置する方法です。

埋め込み式とは違い天井に埋め込むわけではないため、多少の出っ張り感はあります。しかし、あえてレールを剥き出しにすることでおしゃれさを演出することもできますし、設置工事費用もそこまで高くないため気軽に設置できます。ただ、DIYをする際にはネックとなってしまうことが多いため業者への依頼が必要になります。

簡易取り付け式

簡易取り付け式は、シーリング・ローゼットと呼ばれる部品に取り付ける設置方法です。

取り付け金具を設置し、アジャスターを固定すればダクトレールの設置が完了します。賃貸であっても天井に傷をつけないため気軽に採択できる設置方法ですし、工事の必要がありません。工事費用もかからないので多くの方が簡易取り付け式を採択しています。

ただ、シーリング・ローゼット部分に出っ張りがあるのでデザイン性は他の2つの設置方法よりも劣ります。

リビングのダクトレールの失敗事例

リビングのダクトレールの失敗事例

ダクトレールは部屋をおしゃれにするために必要なものではありますが、取り付けに失敗してしまうことが多いものです。

ここからはありがちなリビングのダクトレールの失敗事例をご紹介します。

配置を間違えた

一番多い失敗は、「配置を間違える」です。

既に部屋に家具を配置しており、どこに照明を持ってきたいのかが明確になっている場合はダクトレールの取り付けに失敗することはほとんどありません。しかし、以下のケースだとダクトレールの取り付けに失敗することが多いです。

  • 家具の配置がまだ決まっていない
  • 全体的なレイアウトがまだ決まっていない
  • 照明を取り付ける理由が明確になっていない

例えば、ダクトレールを取り付けてから家具を移動させるとなると元々想定していたレイアウトではなくなります。元の位置でしっくりきていたダクトレールが邪魔になってしまうこともあり得ます。

家具と照明の配置を明確にしてからダクトレールを取り付けましょう。

低い天井と相性が悪かった

ダクトレールの良いところでもあり悪いところでもあるのは、「存在感がある」ことです。

部屋をおしゃれにしてくれるダクトレールはそこに存在するだけでかなり目立ちます。そのため、天井が低い家だとどうしてもダクトレールにほとんどの空間を持っていかれてしまうのです。より目につきやすくなってしまい、「取り付けに失敗した…。」と感じるケースが後を絶ちません。

さらに、目線と同じ高さに照明を設置することになり眩しくなってしまうのも失敗したと感じる要因の1つです。

色が部屋に合わなかった

部屋の色とダクトレールの色が馴染まない失敗もあります。

基本的にダクトレールは住宅に馴染むような以下のカラーバリエーションになっていることが多いです。

  • グレー

シックな色合いの住宅であれば問題ありませんが、原色を使っているようなデザインの住宅だとダクトレールだけが悪目立ちしてしまうかもしれません。あわせて統一感も失われてしまうため、事前にシミュレーションをしてどういった色合いなら取り付けても問題がないかを確認するようにしてください。

また、逆にアクセントとして反対色のダクトレールを取り付ける方法もあります。

本数が多かった

ダクトレールは本数を増やすことで、より部屋をおしゃれに飾ってくれますが多すぎると逆効果です。

基本的には1本あれば十分ですが、照明の配置を考えた際に2~3本あった方が良いケースもあります。しかし、必要以上にダクトレールを取り付けてしまうと部屋の主役がダクトレールになってしまい、全体的な景観が崩れてしまいかねません。

必要最低限の本数に抑える必要があります。

模様替えの邪魔になった

ダクトレールが模様替えの邪魔になるケースもあります。

ダクトレールを取り付ける際、テーブルとの配置を考えるのが基本。しかし、長く生活していると「このテーブルの位置を変えたいな」「部屋の模様替えをしたいな」と感じることがあるかもしれません。既にダクトレールを取り付けてしまっていると、模様替えをした際にうまく馴染んでくれないことが多いです。

今後、部屋の模様替えをする可能性がある場合はレイアウトを考慮しつつダクトレールの取り付け場所を検討しましょう。

リビングにダクトレールを設置するメリット

リビングにダクトレールを設置するメリット

失敗事例こそ多いものの、リビングにダクトレールを設置するメリットは多くあります。

  • 配置の自由度が高くなる
  • 照明の設置がしやすくなる
  • 部屋全体がおしゃれになる
  • 照明以外も設置できる

それぞれメリットを解説します。

配置の自由度が高くなる

ダクトレールは、配置の自由度を拡張してくれる器具として人気です。

例えば、ダクトレールのレール上であれば好きな位置に照明を取り付けることができます。多少の模様替えくらいであれば別の照明を別の位置に取り付けることで部屋の景観を崩すことがありません。また、ダクトレールには回転タイプもあり、レールの向きを自由に変えることもできます。

照明の設置がしやすくなる

当然ですが、ダクトレールがあることにより照明の設置がしやすくなります。

ダクトレールがないと、照明を天井に取り付けることは困難です。しかし、ダクトレールがあれば自由にどんな照明も取り付けることができるため、その日の気分で照明を変えたりすることも可能。部屋の模様替えを頻繁に行う方にダクトレールはおすすめです。

ただ、照明の数を変更する場合に限り以下の注意点があります。

  • 耐荷重
  • 上限W数

ダクトレールそれぞれの上限W数や耐荷重がありますので、確認してから購入するようにしてください。

部屋全体がお洒落になる

ダクトレールはあくまでも「照明を取り付けるための器具」ではありますが、存在しているだけで部屋全体がおしゃれになるインテリアでもあります。

そもそもダクトレールはレストランやカフェなどのおしゃれな店舗で使用されることの多いものです。そのため、設置すればお店のようなおしゃれさを演出することができるようにもなります。おしゃれ上級者になるとダクトレールに植物を取り付けてより部屋をおしゃれにすることも。

照明以外も設置できる

先ほども少し触れましたが、ダクトレールには照明以外も設置できます。

  • 植物
  • スピーカー
  • プロジェクター
  • ファン

また、照明と合わせて植物やスピーカーを取り付けることができればなおおしゃれになることは間違いありません。よりおしゃれな空間を目指しいろいろなものを設置してみましょう。

リビングにダクトレールを設置するデメリット

リビングにダクトレールを設置するデメリット

一方で、リビングにダクトレールを設置するデメリットもあります。

  • 色やデザインが少ない
  • ダクトレールが主役になってしまうことが多い
  • 熱を感じやすい
  • 汚れが目立ちやすい
  • 設置・工事費用がかかる

それぞれリビングにダクトレールを設置するデメリットを解説します。

色やデザインが少ない

ダクトレールはあくまでも照明を取り付けるサブ的な役割で使われることが多いため、色やデザインが豊富に用意されているわけではありません。

ダクトレールの色としては以下のようなシックな色が多いです。

  • ブラウン
  • シルバー
  • ホワイト
  • ブラック

そのため、レッドやブルーなどインパクトのある色はほとんど販売されておらず見つけるのに一苦労するでしょう。ダクトレールを主役として考えず取り付ける照明やその他インテリアを主役に考えるべきかもしれません。

ダクトレールが主役になってしまうことが多い

ダクトレールは存在感があり、部屋のインテリアによっては主役を奪ってしまうこともあります。

シックな色が多いもののダクトレールそのものがかなり大きいため、どうしても目に留まりやすくなります。さりげなく設置したつもりが部屋の多くの空間を奪ってしまったという失敗事例も多いため、主役にならないような工夫が必要です。

  • ダクトレールそのものを飾り付ける
  • ダクトレールよりも大きな家具を配置する
  • 小さめのダクトレールを設置する

特に天井が低いとダクトレールの存在感はより一層増します。本当にダクトレールを取り付けても問題がないかを事前に検討する必要があるでしょう。

熱を感じやすい

ダクトレールに照明を取り付けることで、照明との距離が近くなり熱を感じやすくなるケースもあります。

このケースは滅多にありませんが、照明自体が多くの熱を発する場合だと気になるかもしれません。近年の照明は熱を発するものが少なくなってきているためほとんど心配する必要はありませんが、昔の照明を使っていると熱を感じることがあります。

汚れが目立ちやすい

比較的汚れが目立ちやすいのもダクトレールの難点です。

ダクトレールに付着した汚れを掃除することも難しいですし、照明の熱でどんどんこびりついていってしまうためどんどん落としにくくなります。また、白や黒など単色のダクトレールを設置している場合だと汚れがより目立ちやすくなってしまい、部屋の景観を汚れてしまう可能性があります。掃除しやすいダクトレールも販売されていますので、そちらをご検討ください。

設置・工事費用がかかる

ダクトレールの設置は一般的に以下の方法があります。

  • 引っ掛けシーリングを使う
  • ローゼットを使う
  • 工事を行う

引っ掛けシーリングやローゼットを使えば比較的簡単にダクトレールを設置することができます。しかし、直付けや埋め込み型のダクトレールであれば工事が必要です。設置・工事費用は天井の状況などにもよりますが、1万8,000円~/mが相場です。

リビングのダクトレールでよりお洒落な部屋にするアイデア

リビングのダクトレールでよりお洒落な部屋にするアイデア

ダクトレールは存在するだけでおしゃれな器具ですが、さらにアイデア次第でおしゃれになります。

  • 間接照明として使う
  • 飾り付けをする

一般的な部屋をよりおしゃれにするためのアイデアとしてこの2つをご紹介します。

間接照明として使う

まずは、間接照明として使うアイデアです。

既にメインの照明がある場合はダクトレールにサブの照明を取り付けてみましょう。間接照明があることにより空間が広くなり、部屋に奥行きを感じられるようになります。空間をデザインしたいと考えている方はメインとサブの照明を取り付けてみてください。

また、以下のような使い方ができればより空間をおしゃれにできます。

  • 壁やカウンターにスポットライトを当てる
  • テーブルの上にペンダントライトを取り付ける

空間をより立体的にしたい場合はスポットライトを一部分だけに当てるのがおすすめです。立体感を演出できるだけでなく、高級感も一緒に演出することが可能。高級料理店などでもこのアイデアが採用されていることが多く、ゆったりとした時間を過ごせます。

さらに、ペンダントライトも空間をよりおしゃれに彩るために必要です。ただの照明ではなくペンダントライトを取り付けることで空間を大きく使うことができ、部屋自体がよりおしゃれになること間違いなしです。

飾り付けをする

続いては、飾り付けをするアイデアです。

ダクトレールそのものを飾り付けするアイデアもあれば、ダクトレールを活用して飾り付けをするアイデアもあります。もしダクトレールに余白があるのであれば以下のような飾り付けがおすすめできます。

  • 観葉植物
  • ドライフラワー
  • アクセサリー

よく飾り付けされるのは観葉植物です。観葉植物はどんなデザイン・レイアウトの住宅でもマッチすることが多く、一番無難でおしゃれなアイテム。テイストにマッチするように観葉植物を選ぶことでより統一感がある部屋に仕上がります。ちなみに、水を必要としない観葉植物を選ぶのがポイントです。

また、ドライフラワーやアクセサリーもおしゃれ度をUPさせてくれるアイテムです。吊り下げるように設置されているダクトレールと吊り下げられるドライフラワーの相性は抜群。

DIYでよりお洒落に

また、「良いアイデアが思いつかない…。」という方はYouTubeでDIY動画を見てみましょう。

例えばこちらは、ダクトレールにスポットライトをDIYで設置している動画です。具体的にどのように設置をしているのかが分かり、自分の部屋にも取り入れられるものがあるかもしれません。よりおしゃれな部屋にするためにはいろいろな人のエッセンスを吸収していくのがおすすめです。

ダクトレールに照明を取り付けるときの注意点

ダクトレールに照明を取り付けるときの注意点

では最後にダクトレールに照明を取り付けるときの注意点をいくつかご紹介します。

  • 取り付けが可能か
  • リモコンはあるか
  • 電球の色は合っているか
  • 調色機能はあるか
  • 調光機能はあるか
  • 吊り下げの流れは適切か
  • 掃除はしやすいか

失敗事例を見ていただくと分かる通り、失敗するケースの多くはこの注意点を守れていないことが要因です。失敗しないためにも注意点は1つ1つしっかり見ておいてください。

取り付けが可能か

実は、ダクトレールの中には日本ではなく海外製のものがあり、間違って購入してしまうと取り付けができないケースがあります。

部屋に取り付けができない場合は業者に依頼をして工事をしてもらうこともできますが、かなりの設置・工事費用が必要になります。「この海外製のダクトレールでないと設置したくない!」という強い意志がない限りは日本製のダクトレールを購入しましょう。

リモコンはあるか

照明をつける際にリモコンがあると便利ですので、リモコンがあるか確認しましょう。

もしリモコンがないと、手動で照明をつけなければなりません。毎回手動でつけるのは大変ですので遠隔操作できるリモコンがあるかどうかも確認は怠らないようにしてください。

電球の色は合っているか

取り付ける電球の色は、部屋の雰囲気に合っているかも重要なポイントです。

例えば、以下のようなシーン別で電球の色を分けるべきです。

  • 作業(勉強・読書):昼白色や昼光色
  • リラックス:電球色

シーンにより照明を毎度変更できる場合は心配する必要はありません。

調色機能はあるか

調色機能があれば電球の色を考える必要はありません。

例えば、多くの用途で使用されるリビングは1つの色で固めるのはおすすめできません。いろいろなシーンがありますので調色機能が搭載されているものを選んだ方がいいでしょう。また、その日の気分で色を分けることもできます。

調光機能はあるか

調色機能とあわせて調光機能があるかどうかも確認しておきましょう。

調光機能が搭載されていないと、明るいか暗いかのどちらかしか選択肢がありません。「電気を消したくはないけど暗くしたい」など微妙な明るさに変更する場合は調光機能が必要です。ただ、調光機能が搭載されているダクトレールは普通のダクトレールよりも価格は高め。

吊り下げの長さは適切か

ダクトレールの吊り下げの長さは適切かどうかも確認してください。

例えば、ペンダントライトを取り付ける場合だと吊り下げの長さが長すぎると私生活に支障をきたします。逆に短すぎると照明が届かずダクトレールを設置した意味がなくなります。適切な長さとしてはテーブル面から80cmほどの高さが良いと言われています。

掃除はしやすいか

ダクトレールは汚れが付着しやすいため、掃除はしやすいかも重要なポイントです。

照明が高い位置にありすぎると掃除ができずに汚れがどんどん溜まってしまいます。さらに形状が複雑だったりすると掃除そのものが大変です。心理的なハードルを下げる意味でも以下の点を押さえたダクトレールを選ぶのがおすすめです。

  • 掃除しやすい形状か
  • 掃除しやすい高さに設置できるか
  • 汚れが落ちやすいか

掃除を怠るとどんどんダクトレールが汚れてしまい景観が崩れてしまいます。

まとめ

今回は、リビングのダクトレール失敗事例をご紹介しました。

リビングにダクトレールがあるだけでおしゃれ度は一気にUPしますが、ダクトレールそのものが主役になってしまう可能性が大いにあり得ます。そのためダクトレールではなく部屋のインテリアが主役になるようにいろいろな調整が必要です。

また、以下のような失敗事例が多く見られます。

  • 配置を間違えた
  • 低い天井と相性が悪かった
  • 色が部屋に合わなかった
  • 本数が多かった
  • 模様替えの邪魔になった

ダクトレールを天井に埋め込む・ネジで固定してしまうと簡単には動かせなくなるため、よく考えて設置するようにしましょう。

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