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ランドリールームの失敗事例10選 | ランドリールーム設置で失敗しないためには

2023.8.7

失敗 ランドリールーム

リフォームを機にランドリールームを作りたいを考えている方は多いでしょう。

しかし、ランドリールームの設置は失敗が多いもの。本記事ではランドリールームの失敗事例と失敗しないためのポイントを解説します。

ランドリールームの失敗事例

まずはランドリールームの失敗事例からご紹介します。

1.広さ

まずは、広さです。

ランドリールームが広すぎた・狭すぎたなどの広さ問題は切っても切り離せません。間取りの関係上、思ったよりランドリールームを確保できなかった、洗濯物を干すことができなかったなどいろいろな問題が生じます。さらに、広くスペースを取りすぎた影響で洗濯物がなかなか乾かないなどの別問題も生じます。

ランドリールームを作る際には広さ問題をまずは解決しなければなりません。

2.家事導線

続いて、家事導線です。

家事は効率的に行う必要がありますので、ランドリールームが家事導線の邪魔になってはいけません。浴室・洗面所・脱衣所・キッチンなどの水回りをはじめとした使い勝手を意識して、どの位置にランドリールームがあれば家事導線の邪魔をしないのかを考えましょう。

例えば、天日干しをしたい方はベランダや庭が隣接するようにランドリールームを設置すべきです。また、室内干しをしたい方はベランダや庭を隣接させる必要はありませんから、自由にランドリールームを設置することができます。

家事導線によって、その位置にランドリールームが必要かどうかが変わります。

3.湿気

続いて、湿気です。

湿気はランドリールーム設置の大きな問題として挙げられており、室内にカビが生えてしまう可能性もあります。洗濯物が生乾きになってしまったりして後悔している方も多くいるのが現実です。水回りはどうしても湿気が発生しやすいため、事前の湿気対策が必要不可欠。

例えば、日当たりや風通しが悪い場所にランドリールームを設置してしまうとジメジメとしてしまい湿気問題に頭を抱えることになります。

4.作業台

続いて、作業台です。

作業台は「作ってよかった」「作らなくても問題はなかった」など、必要な方とそうでない方に分かれます。洗濯物を畳んだりアイロンがけをする際に重宝する作業台ですが、日常生活で必要がないケースも多いものです。逆に作業台がランドリールームのスペースを圧迫してしまうなんてこともありますから、本当に必要かどうかを見定める必要があります。

また、高さを間違えてしまうと作業効率が落ちかねません。

5.スロップシンク

続いて、スロップシンクです。

スロップシンクも作業台と同じように設置すべきだったという声と、設置しなくてもよかったという声があります。スロップシンクは掃除に使うための底が深い流台をいい、掃除道具の洗浄やペット(犬や猫)のシャンプーなどにも使われたりします。

ただ、実際にスロップシンクを設置してみて「そこまで使わない…」と感じている方は多くいるようです。また、スロップシンクを設置したことによりスペースが狭く感じることもあります。本当に必要かどうかは作業台と同じくスロップシンクも考えておくべきだと言えます。

6.物干し(ホスクリーン)

続いて、物干し(ホスクリーン)です。

物干し(ホスクリーン)もランドリールーム設置の際によく取り上げられる問題です。例えば、物干し(ホスクリーン)が1つでは足りなかった、竿をかけっぱなしにしていると家事導線の邪魔になるなどいろいろな問題が生じます。

基本的に物干し(ホスクリーン)を設置する場合は、洗濯物の量をベースに決める必要があります。子育て世代の場合は子供が増えるかどうかも検討しつつ、物干し(ホスクリーン)の設置を決めましょう。

7.収納棚・ファミリークローゼット

続いて、収納棚・ファミリークローゼットです。

ランドリールームに収納棚・ファミリークローゼットが必要だったと後悔している方は多くいます。そもそもランドリールームのスペース的に収納棚・ファミリークローゼットを設置できるかどうかを考える必要があります。しかし、収納棚・ファミリークローゼットがないことにより洗剤やタオルなどを収納できずに作業効率を落としてしまっているケースが多いです。

家事導線を考えた際に、洗剤やタオルをそのまま収納棚・ファミリークローゼットにパッと置いておけるのは非常に助かりますよね。もし収納棚・ファミリークローゼットを設置する場合は以下を考えましょう。

  • 何を収納するのか
  • スペースはどれくらい必要なのか
  • 本当に設置する必要があるのか

8.掃除

続いて、掃除です。

清潔感を重視するがあまり白色の床材を選んでしまうケースが後を絶ちません。もちろん、白色の床材は清潔感を演出できますが、掃除に多くの手間がかかります。マット下の湿気部分で黒ずんでしまったりしてしまうと、目立ってしまいます。洗剤をこぼしたりすると、変色してしまうケースも多いものです。

さらに、掃除がしやすいように床材をタイルに変えた方もいます。しかし、タイルは冬場になると冷たくなってしまい素足であることができないなんて声もあります。掃除のしやすさや季節による影響も考えて、床材を決めるべきでしょう。

9.照明

続いて、照明です。

ランドリールームにつける照明が少なすぎて、暗くなってしまったという失敗事例が多いです。照明には以下の3つがあります。

  • 電球色
  • 昼白色
  • 昼光色

それぞれの色により感じ方は全く違います。自分の好みで照明を選ぶのもいいのですが、作業効率などを考えて照明を選ぶことをおすすめします。

10.コンセント

続いて、コンセントです。

ランドリールームでは電化製品が多いため、コンセントは必須です。しかし、コンセントの数が足りずに思うように電化製品が使えないと悩みケースが多くあります。例えば、以下のような電化製品はランドリールームでよく使われます。

  • エアコン
  • 除湿機
  • 浴室乾燥機

これ以外にも後日、追加する電化製品があるかもしれません。また、蛸足配線は水回りでショート・漏電しやすいということもありおすすめできません。

ランドリールームで失敗しないためのポイント

では、ランドリールームの設置で失敗しないためにはどこに気をつければいいのでしょうか。ここからはランドリールームで失敗しないためのポイントを解説します。

間取りやレイアウトを考える

当然ですが、間取りやレイアウトを考えましょう。

ランドリールームの広さは一般的に2~3畳だといわれていますが、これは人によります。2~3畳で狭いと感じる方もいれば、広いと感じる方もいるため自分がどちらに該当するのかを考える必要があります。

例えば、作業台や収納棚・ファミリークローゼットを設置する場合は2~3畳だと全体的に狭く感じてしまうかもしれません。1~2畳ほど余裕を持ってランドリールームを設置しておくべきだと言えます。

ランドリールームの最適な広さは住宅や感性によりますので一概に正解はありません。一般的な坪数の間取りやレイアウトを参考にしてみることをおすすめします。

ライフスタイルを考える

ランドリールームの設置自体はその住宅に適しているかは、住宅によりけりです。

例えば、ランドリールームを設置したとしてもそのスペースを使う機会がなければ設置しない方が良いでしょう。ライフスタイル的にランドリールームが本当に必要になってくるのかを考える必要があります。一番大切なのは、将来的にランドリールームを使い続けるのか、それともランドリールームを使わない日が来るのか先々まで想像して設置の有無を検討することです。

湿気対策を徹底する

続いて、湿気対策を徹底することです。

ランドリールームは水気が多い場所なので、湿気対策をしないとすぐにカビてしまいます。そのため、日当たりが良い南側に設置することがおすすめとされていますが、どうしても北側や西側しか選べない場合は以下の対策を練る必要があります。

  • 窓を設置する
  • 乾燥機・換気扇を設置する
  • 24時間換気システムを導入する

一番の理想は日当たりが良く南側に設置できることです。しかし、どうしても設置ができない場合は防犯対策も徹底した上で湿気対策も同時に行いましょう。

乾燥方法を考えておく

先ほどの湿気対策と似ていますが、乾燥方法も考えておきましょう。

ランドリールームによく設置される乾燥方法は以下の通りです。

  • 扇風機・サーキュレーター
    ▶︎洗濯物にダイレクトに風を当てて乾燥させる方法はローコストです。ただ、除湿機能がないため乾燥までに時間がかかりやすくなります。
  • 除湿機
    ▶︎1万円程度で導入できるため比較的ローコストです。コンプレッサー式やデシカント式、ハイブリッド式などがあり、長く使っていく場合はハイブリッド式の除湿機をおすすめします。最近ではサーキュレーターと除湿機が一体型になっているものも販売されていますので、予算に余裕がある場合は導入してみてもいいかもしれません。
  • エアコン
    ▶︎上位機種だと衣類乾燥に適した設定もできるようになっています。ランニングコストは通年で見ると高くなってしまう可能性がありますが、扇風機やサーキュレーターなどと併用することにより乾燥時間をカットすることができます。
  • 衣類乾燥機
    ▶︎電気式とガス式がありますが、ガス式は工事が必要になるため電気式をおすすめします。ただ、ランニングコストは他の乾燥方法と比較すると高くなりがちで、洗濯物の生地によっても適さないケースがあります。コンセントの数にも影響してきますので、設置する場合は事前の調査が必須です。
  • 浴室乾燥機
    ▶︎導入コストは高めですが、設置しておくだけでカビ防止に役立ちます。ただ、入浴後には水をしっかりと拭き取る必要があったり、ランニングコストもそれなりに高くなってしまうことなどがデメリットとして挙げられるでしょう。

ランドリールームの乾燥方法はいくつもありますので、自分に適した乾燥方法を導入しましょう。

使い勝手を意識する

続いて、使い勝手を意識しましょう。

ランドリールームは毎日使う場所でもありますので、使い勝手を意識する必要があります。例えば、作業台を設置する場合はカウンターの奥行き・高さはどうするのかなどを考えましょう。ちなみに、洗濯物を畳む・アイロンをかけるなどの単純作業であれば、奥行きは40cm程度で問題ありません。

収納スペースの有無を確認する

続いて、収納スペースの有無を確認しましょう。

ランドリールームに何を収納しておきたいのかにより、収納スペースの有無が変わります。基本的にランドリールームには以下を収納します。

  • 洗剤類
  • バスタオル
  • フェイスタオル
  • 着替え

これらを収納しておきたい場合は、収納棚・ファミリークローゼットがあった方が便利です。家事の効率化にもつながりますし、設置はしておくべきでしょう。しかし、ランドリールームは限られたスペースということもあり、何でもかんでも設置できるわけではありません。本当に収納スペースが必要なのかどうかを判断してから、設置をするようにしましょう。

床材を正しく選ぶ

続いて、床材を正しく選びましょう。

先ほども触れましたが、冬場になるとタイルの床材は冷たすぎて素足であることが困難です。いろいろな失敗事例がありますが、一番のおすすめは耐久性が優れており掃除の面でも問題がないクッションフロア(フロアシート)です。

クッションフロア(フロアシート)はいろいろなデザインが販売されており、ランドリールームのレイアウトに適したものが見つかります。しかし、白色にしてしまうと汚れが目立ちやすくなるためあまりおすすめできません。

ちなみに、フローリングもおすすめではありますが水回りのシミが残りやすいため掃除は欠かせません。掃除がしやすようなランドリールームの場合はフローリングでも問題はありませんが、なかなかそうはいかないランドリールームの場合はフローリングではなくクッションフロア(フロアシート)をおすすめします。

照明は昼白色か温白色にする

続いて、照明は昼白色か温白色にしましょう。

ランドリールームの照明は設置してから「意外と暗かった」となりがちです。作業効率なども考えると、なるべく明るい方が良いでしょう。例えば、電球色よりも明るい昼白色か温白色にしておくべきです。照明器具自体をおしゃれにするためにペンダントやボタンにする方が多いのですが、その際にも昼白色か温白色にしておくべきだといえます。

実際にランドリールームにどのような照明が設置されているのか、パンフレットやネットの写真を見つつ決めることをおすすめします。

専門家に相談する

最後に、専門家に相談することも検討しましょう。

自分が想像する理想的なランドリールームにするためには専門家の知恵を借りることをおすすめします。建築士・ハウスコーディネーターなど、普段からランドリールーム設置に触れている方の意見を取り入れて、最高のランドリールームを設置するべきだと言えます。

例えば、「ここをこのようにしたい」「ここはこうしたくない」など希望を伝えるとそれに適したレイアウトのランドリールームを提案してくれるでしょう。予算の都合上、専門家への相談ができないケースもありますが、予算に余裕がある場合は100点のランドリールームにするためにも専門家への相談をしてみましょう。

ランドリールームに関するよくある質問

では最後にランドリールームに関するよくある質問をご紹介します。

サンルームとランドリールームはどちらが良いですか?

サンルームとランドリールームのどちらが良いかは、ライフスタイルや好みによって異なります。

サンルームは、日光を浴びながら洗濯物を干すことができ、また、植物を育てたり、読書やくつろいだりするのに最適な場所です。しかし、サンルームは、ランドリールームよりも高価で、メンテナンスも必要です。

ランドリールームは、洗濯機や乾燥機を置くスペースが必要なため、サンルームよりも広いスペースが必要です。しかし、ランドリールームは、サンルームよりも安価で、メンテナンスも必要ありません。

どちらを選ぶかは、ライフスタイルや好みによって異なります。もし、日光を浴びながら洗濯物を干したいのであれば、サンルームがおすすめです。もし、洗濯機や乾燥機を置くスペースが必要な場合は、ランドリールームがおすすめです。

ランドリールームは何畳くらい必要ですか?

ランドリールームの広さは、家族の人数や洗濯量によって異なります。一般的には、2~3畳あれば十分です。ただし、洗濯量が多い場合は、4畳以上の広さが必要です。また、洗濯機や乾燥機のサイズによっては、さらに広いスペースが必要になる場合があります。

ランドリールームを設置する際には、以下の点に注意してください。

  • 洗濯機と乾燥機を置くスペースを十分に確保する。
  • 洗濯物が干せるスペースを十分に確保する。
  • 換気扇を設置する。
  • 収納スペースを十分に確保する。

ランドリールームを快適に使用するために、これらの点に注意して計画してください。

ランドリールームで乾かす方法は?

ランドリールームで洗濯物を乾かす方法はいくつかあります。

  • ハンガーにかけて乾かす
  • 洗濯物干しラックに干す
  • エアコンで乾かす
  • 除湿機で乾かす
  • 乾燥機で乾かす

ただ洗濯物を乾かす際には、以下の点に注意してください。

  • 洗濯物を干す場所は、風通しが良く、日光が当たる場所にしてください。
  • 洗濯物を干す量は、適量にしてください。洗濯物を干す量が多すぎると、乾きが遅くなります。
  • 洗濯物を干す際には、洗濯物同士が重ならないようにしてください。洗濯物同士が重なると、乾きが遅くなります。

洗濯物を乾かす際には、これらの点に注意して、効率的に乾かしてください。

ランドリールームの除湿機はどこに置くべき?

ランドリールームの除湿機の置き場所は、いくつかの点に注意する必要があります。

  • 排気口の位置
  • 通気性の良い場所
  • 洗濯機や乾燥機の近く
  • 床から離して置く

除湿機を置く場所に迷ったら、説明書をよく読んで、正しい置き場所を確認してください。

ランドリールームの作業台の高さはどれくらい必要ですか?

ランドリールームの作業台の高さは、一般的に80~90cmが適切とされています。これは、立って作業するときに、腕を伸ばさなくても作業ができる高さです。ただし、身長によって適切な高さは異なります。身長が低い人は、作業台を低めに設定し、身長が高い人は、作業台を高めに設定してください。

作業台の高さは、作業効率に大きく影響します。作業台が高すぎると、作業がしにくく、疲れやすくなります。作業台が低すぎると、腰を曲げて作業する必要があり、腰痛の原因となります。

作業台の高さは、一度決めたら変更するのが難しいため、慎重に決めてください。

まとめ

今回はランドリールームでの失敗事例と対策を解説しました。

ランドリールームは家事導線の邪魔にならない限り、家事をかなり効率的に進めることができる便利なスペースです。しかし、広すぎたり湿気が発生したりコンセントが足りなかったりと設置後に生じるであろう問題はたくさんあります。事前にその問題を把握して、ランドリールームを設置する前にチェックしておく必要があるでしょう。

また、「そもそもランドリールームは本当に必要なのか」という問題も考えなければなりません。便利だからという理由でランドリールームを設置する前に、将来的に本当にランドリールームを使い続けられるのかを考えてみてください。

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