シンクを人工大理石にして後悔した人のリアルな口コミと対応策
2024.3.5
「人工大理石のシンクは後悔する?」
「人工大理石のシンクとステンレスのシンクはどっちがいい?」
という疑問をお持ちではありませんか?
本記事では、そんな疑問の解決に役立つ内容を
- 人工大理石のシンクを選んで後悔した人の口コミ
- 人工大理石とステンレスのシンクの比較
- 人工大理石のシンクの適切な選び方とお手入れ方法
の順番に解説していきます。
キッチンの素材選びに迷っている人や、人工大理石のシンクを検討していて、後悔しないか不安に感じている人に役立つ記事になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
シンクを人工大理石にして後悔した人の口コミ
家づくりやリノベーションの際、多くの人がキッチンの素材選びに頭を悩ませます。
そこで、人工大理石のシンクを選んで後悔した人の声を集めました。
口コミやデメリットを総合すると、人工大理石は見た目の魅力がある一方でメンテナンスや日常の使用における心配をしている人が多くいることがわかります。
ここからは、実際に以下に分けて紹介します。
- シミ汚れ・黄ばみがつきやすい
- 耐久性が弱くて傷・ヒビ割れが目立ちやすい
- 耐熱性が低くて熱いものは厳禁
シミ汚れ・黄ばみがつきやすい
人工大理石のシンクは、見た目の美しさで選ばれがちですが、そのデリケートな素材特性から、シミ汚れや黄ばみがつきやすいという欠点もあります。
実際に、X(旧:Twitter)の口コミによると、「お茶の葉の色に染まったシンクが落ちない」といった声が見受けられます。
理由は、人工大理石が持つ微細な孔や表面の凹凸に色素が入り込み、一度汚れが付着すると落ちにくいためです。
人工大理石には次のような問題点が挙げられます。
- 色が濃い飲料をこぼした場合、シンクに着色する恐れがある
- 日用品の漂白剤や化学物質が飛び散って、変色やシミの原因になることがある
- 金属や陶器で細かい傷が少しずつ蓄積する
こうした人工大理石の汚れを防ぐためには、日々のお手入れが重要であり、使用する度にしっかりと洗浄することが推奨されます。
なお、お手入れの方法は、メーカーによって異なるため、必ず取扱説明書をよく読んでから行いましょう。
耐久性が弱くて傷・ヒビ割れが目立ちやすい
また、人工大理石のシンクは、ステンレスと比べて耐久性が弱く、傷や熱などによる歪み、ヒビ割れなどが目立ちやすいというデメリットもあります。
実際に使用している人からは、以下の口コミが寄せられています。
- 強い耐久性の反面、落とした食器が割れる
- 鋭い金属や割れた食器で傷が入る
- 利用をはじめて間もないのに細かな傷が見える
本来、人工大理石を作る際には、表面にコーティングが施されます。
しかし、経年劣化によって徐々にコーティングが剥がれ、傷やヒビが入ると、そこに汚れが溜まりやすくなります。
なお、研磨スポンジを使えば、一定の傷のみ対応ができますが、綺麗にしようとして漂白すると薬品焼けを引き起こすこともあるため、しっかりと確認してから行うようにしましょう。
耐熱性が低くて熱いものは厳禁
さらに、人工大理石は耐熱性が低いため、熱いものを直接置くことができないという点にも注意が必要です。
熱い鍋やフライパンをシンクに置いた結果、変形や変色を引き起こしたという口コミがあります。
人工大理石に使われている素材は、アクリル樹脂やポリエステルが主であり、これらの素材は耐熱性が低く、場合によっては変色します。
アクリル樹脂の人工大理石であれば、約200度の耐熱性があるとされておりますが、ポリエステルの場合は、その耐熱性は低くなります。
いずれにおいても、長時間にわたって高温にさらされると柔らかく変形したり、色も変わる可能性があるでしょう。
不燃材料や難燃材料の基準を満たしているわけではないため、誤って熱い物を置いてしまった場合、変色する可能性があるため、注意しましょう。
人工大理石とステンレスのシンクはどっちがいい?
それでは、人工大理石のシンクとステンレスのシンクはどちらが良いのでしょうか?
まず、人工大理石のシンクとステンレスのシンクの違いを下記の表にまとめました。
特徴 | ステンレス | 人工大理石 |
---|---|---|
耐久性 | 高い(錆びたり凹んだりする可能性がある) | 中~高い(細かい傷が付きやすい、熱で変形しやすいなど) |
耐熱性 | 高い(700℃~800℃) | 低い(200℃~360℃) |
デザイン性 | シンプル | バリエーションが豊富 |
コスト | 低い(約1万円~8万円) | 高い(約3万円~10万円) |
それぞれを踏まえて、ステンレスと人工大理石のシンクはどちらが良いのかは、以下のように分けられます。
- 予算を抑えてコスパ重視ならステンレスがおすすめ
- 色のバリエーションが多くインテリア重視なら人工大理石がおすすめ
それぞれ下記で確認していきましょう。
予算を抑えてコスパ重視ならステンレスがおすすめ
予算を抑えてコストパフォーマンスを重視するなら、ステンレス製のシンクがおすすめです。
ステンレス製のシンクの特徴として、人工大理石のシンクと比較して費用が安いことや耐久性が高いこと、日々のお手入れがしやすいことなどが挙げられます。
そのため、「頻繁に掃除する時間がないため、耐久性とお手入れのしやすさを優先したい」「コストを抑えつつ、機能性とシンプルなデザインを求める」といった人に向いていると言えるでしょう。
実際、レストランなどのプロの現場でもよく採用されているのは、その耐用年数とメンテナンスの容易さが理由です。
色のバリエーションが多くインテリア重視なら人工大理石がおすすめ
色のバリエーションが多いため、インテリアを重要視する人は人工大理石をおすすめします。
例えば、「ホワイトの統一感を出すことで、スタイリッシュな空間を作りたい」、「インテリアに合わせた特別なパターンやカラーを選びたい」と考える人は、人工大理石のシンクがおすすめです。
人工大理石のシンクのメリットとデメリットを以下の表にまとめました。
メリット | デメリット |
---|---|
色やパターンの選択肢が豊富 | 傷がつきやすく、汚れが目立ちやすい |
表面に凹凸がなく、スタイリッシュ | 耐熱性に欠け、熱いものを直置きできない |
インテリアに合わせやすい | 価格が高い |
人工大理石のシンクのメリットは、インテリアに合わせやすい豊富な色や模様の選択肢があることです。
また、表面がフラットでスタイリッシュなため、おしゃれなキッチン空間を演出できるでしょう。
インテリアとの調和を最優先にし、毎日の使い心地よりもデザインを重視したい」というご家庭には、人工大理石のシンクがぴったりでしょう。
しかし、デメリットとして、傷がつきやすく、特に明るい色や白色では汚れが目立ちやすくなる可能性が挙げられます。
また、ステンレスと比較して耐熱性に欠けるため、熱い鍋やフライパンを直置きする場合には配慮が必要です。
しかし、人工大理石にはメーカーによってさまざまな種類があり、これらのデメリットを払拭することが可能です。
以下に人工大理石のシンクで10年後も後悔しない選び方、お手入れ方法をご紹介します。
人工大理石のシンクで10年後も後悔しない選び方・お手入れ方法
ここからは、人工大理石のシンクで10年後も後悔しない選び方として3つのメーカーと、知っておきたいお手入れ方法について以下に分けて紹介します。
- リクシルの人工大理石のシンクは色の種類が豊富
- タカラスタンダードのアクリル人工大理石シンクはお手入れ簡単!
- パナソニックは人工大理石より黄ばみにくい有機ガラス系もあり
- キッチンのお手入れ方法はメーカー取扱説明書の確認を
リクシルの人工大理石のシンクは色の種類が豊富
リクシルの人工大理石シンクは、キッチンを彩る多彩なカラーラインナップが特徴です。
具体的には、以下の4つから選べます。
- シュガーホワイト
- ライムグリーン
- ブロッサムピンク
- マロンベージュ
また、シームレスな仕上がりを特徴とし、排水口までスムーズに一体成型されているため、シンプルで洗練されたデザインを実現しています。
溝や段差もないため、お手入れもしやすく、軽く一拭きするだけで汚れを取り除くことができます。
また、この人造大理石のシンクは、耐熱性にも優れており、鍋を直接置いても変色や変形の心配が少ないのもポイントです。
加えて、誤って缶詰などの重いものを落としてしまっても、割れにくいという耐久性も備えています。
ただし、白色系のシンクは、キッチンを明るく広々と見せる効果がありますが、汚れが目立ちやすくなります。
撥油・撥水効果の期待できるコート材のバリアコートNEOは、汚れをふき取りやすくする効果があるため、チェックしておきましょう。
このように、リクシルの人工大理石シンクは、多彩なカラーラインナップがあるだけではなく、実用性も重視されています。
タカラスタンダードのアクリル人工大理石シンクはお手入れ簡単!
次に、耐久性とメンテナンスの容易さに優れているのが、タカラスタンダードのアクリル人工大理石シンクです。
汚れが落ちやすいため、なかなか日々のお手入れができない方におすすめです。
また、汚れが落ちやすいだけではなく、耐熱性や耐衝撃性にも優れています。
タカラスタンダードの人工大理石シンクは、油汚れに強く、普通の食器用洗剤とシャワーを使えば、油性ペンでつけた汚れもすぐに綺麗になります。
また、リクシル同様、シンクとワークトップが完全にフラットに接合されているため、段差や隙間がなくなり、汚れも溜まる心配がありません。
人工大理石で不安になりやすい耐熱性にも優れており、180℃の油を入れた鍋を置いても、変色しないことが実験で確認されています。
加えて、80cmの高さから1kgの鋼球を落としても割れることがないため、キズや衝撃に強い素材であり、長期間美しい状態を保つことができます。
このように、タカラスタンダードは、その耐久性で長期間にわたり安定した品質を維持することができます。
オプションも豊富に揃えているため、自分好みのキッチンに仕上げましょう。
パナソニックは人工大理石より黄ばみにくい有機ガラス系もあり
パナソニックのシンクには、人工大理石の一般的な特性に加えて、黄ばみにくい特徴を持つ有機ガラス系の素材を採用しているモデルの「ラクするーシンク」があります。
有機ガラス素材は、一般的な人工大理石に使われるアクリル樹脂をベースとしてパナソニックが独自開発したものです。
人工大理石が保有する汚れや傷に強く、お手入れがしやすい性能を活かして、さらに撥油性や撥水性、耐久性を向上させています。
例えば、水アカやしょうゆなどの汚れも軽く一拭きするだけで綺麗になります。
また、スキマがなく、掃除しやすい設計なのでお手入れも簡単です。
鉛筆硬度9H(9Hの鉛筆で擦っても傷が付かない程の硬度)の頑丈な素材を使っているため、傷にも強く、清潔感をキープすることができます。
加えて、カラーバリエーションは、ホワイト・ベージュ・グレーが用意され、天然石の風合いを表現しており、キッチンをおしゃれにしてくれます。
このように、パナソニックの有機ガラス系シンクは、汚れに強くお手入れが簡単で、耐久性が高いことから交換する手間も費用も抑えられ、コストパフォーマンスが高いです。
キッチンのお手入れ方法はメーカー取扱説明書の確認を
どのメーカーのキッチンシンクを選んだ場合でも、定期的なお手入れとメーカーの取扱説明書の遵守が非常に大切です。
各メーカーは、独自の素材とテクノロジーを使用しており、お手入れ方法もさまざまです。
具体的には、取扱説明書や専用ページで以下を確認しましょう。
- 適切な掃除方法と頻度
- シンクを傷つけないための使用上の注意点
- 推奨される掃除用品やシンクの保護剤
例えば、タカラスタンダードでは、台所用の中性洗剤と柔らかい布を使った掃除を週に1度、それ以外は毎日水気や汚れを布で拭き取るだけで良いです。
一方でパナソニックは、中性洗剤と柔らかいスポンジの使用、落ちにくい場合にはメラミンスポンジを推奨しています。
このように、メーカーそれぞれでおすすめしている正しいお手入れ方法に従うことで、人工大理石のシンクをより長持ちさせることができます。
常に最高の状態でキッチンシンクを保つためにも、購入したメーカーの公式サイトや取扱説明書は、定期的に参照するようにしましょう。
人工大理石のメリットとデメリットを理解して選びましょう
人工大理石のシンク選びでは、見た目の美しさと総合的な機能性を天秤にかけ、自分の生活スタイルに合った選択をすることが大切です。
人工大理石のシンクは、キッチンをおしゃれにすることができる一方で、ステンレス製のシンクに比べて汚れが付着しやすかったり耐久性が低かったりすることが懸念点として挙げられるでしょう。
しかし、各メーカーにはさまざまな人工大理石のシンクが用意されており、デメリットを払拭することも可能です。
ぜひ、本記事を参考に自分に合ったシンクを選んでみてください。